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「ももいろクローバーZ 10th Anniversary The Diamond Four -in 桃響導夢-」が多幸感しかなかった

ももいろクローバーZ 10th Anniversary The Diamond Four -in 桃響導夢-」に両日参戦してきました

5/22 「10年丸わかりDay -120曲を1日で聴かせます!-」

natalie.mu

詳細はナタリーさんのライブレポートに譲りますが、そこにおさまりきらなかったであろう箇所について言及したいと思います。ナタリーさんいつも愛のある詳細なレポートありがとうございます。

ライブ始まりのOvertureにコールがはいるのですが、1/22以降モノノフの間でも諸説あって定まっておらず、春の一大事でもわちゃわちゃした感じになっていました。みんなのもやもやを汲み取ってくれたkwkm氏が、ライブ直前の5/21のひとりふんどしでメンバー全員と新コールを決めてくれて、よければつかってくれと動画配信で伝えてくれました。参加したモノノフみんながちゃんと身につけてきて、初日の最初にキッチリ揃っていただけで最初からテンションが高まりました。開始の曲となる「Z伝説~ファンファーレは止まらない~」は、バレンタインイベントでは「まだどうしたらいいのか決められてないの、ごめんね~」と伝えられていた状態からヒャダイン氏の手により進化し、「これからのももクロはこれだ!」とライブ先頭から宣言されたような気持ちになりました。

普段なら4~5曲歌ってMCもしくは衣装替えの流れで、モノノフ側もちょこちょこ休みを取ることができるのですが、連続で歌ってMC→32曲メドレーなどというパワフルなパフォーマンスが続いたので、目まぐるしく休む間もなく夢を観ているような時間となりました。ダウンタウンももクロバンドがインストゥルメンタルももクロの楽曲を演奏するなか、バックライトの前でダンスパフォーマンスのみを魅せる演出や、ももクロの衣装やメイクなどひとつひとつに、「女性らしさ」を強く印象づけるようなライブになったように思います。春の一大事で「CHAOS」と「COSMOS」の書籍用につくった衣装の上着を脱ぐ演出があったのですが、あのあたりから「女性らしさ」を強く打ち出しつつ、この桃響導夢での「TDF」につなげたかったのかなというように受け取れるライブ演出でした。最終的にメドレー込みで75曲歌い上げ、残りの曲は入退場のときにかけたと伝えられ、「大人なんだから忖度してくださいね」といつものとおりのテンションで笑わされてしまいました。

最後の挨拶ではれにちゃん、あーりん、しおりんがそれぞれ涙してしまいましたが、しおりんが「ももクロは勉強ができないから」と言い出したところがとても気になりました。「ももクロで勉強以外のいろんなことをたくさん学びました。それはどこの学校でも教えてもらえないことだし、私たちしか得られなかったいろいろな勉強がありました。」と続いたのですが、ももかのことに少し触れたのかな…と感じました。その直後にかなこがドヤ顔で「勉強ができない私でもこんなにたくさんの方の前に立っているという。人生は勉強だけではないという、この説得力!」と笑いに変えたのですが、2日目の最後の挨拶の伏線だったように感じました。

いずれにしても初日は追加公演なので、いままでのももクロを全部観せればいいんじゃない?という発案から始まったと思えないような怒涛のパフォーマンスで、受け止める側も処理が追いつかないような、ふわふわとしたそんな気持ちで帰宅の途につきました。

5/23 「TDFの覚悟」

natalie.mu

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こちらの日こそ正直なところ「多幸感だけ覚えているけれど記憶が定かでない」としか表現できないようなライブでした。懐かしいナンバーはあえて昔からの振りで4人フォーメーションで展開、4人用にアレンジし直した「Zの誓い」「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」は大人っぽくなっているようにみえました。そしてあーりんが一人でスポットで抜かれて登場し、息を呑んで見守っているところからの「ゴリラパンチ(通称ゴリパン)」。ももか曲として超盛り上がる定番でしたが、きっとあーりんが引き継いでくれると思っていたのでとてもとても嬉しかったです。

松崎しげるさんがいつものとおり新情報を発表してくれましたが、「きれいになったね」と褒めてくれたのは、もちろんきれいになってはいるのですが、演出や本人たちの意向も汲み取ってくれたのかな、と深読みしてしまいました。

「あの空へ向かって」のあとはもうれにちゃんが話せないくらい泣いていました。自分に自信がもてなかったけれど、10年間守ってもらえたのでもっと強くなりたい、と。アイドルらしくないと言われて、過去拒食気味までいってしまったこともあったのだと聞いていたので「大切にしてもらえる、好きでいてもらえる嬉しさ」についてようやくほんとに言えるようになれたのかな、と感じました。

あーりんは辞めていった過去のメンバーに対して名前を上げて具体的に触れました。「『今のももクロいいだろ!』なんて言いたいくらい、ももクロを続けてきてよかったなって思います。(ナタリーさんより)」とももクロの現役メンバーであることそのものにプライドをもって話しているように感じました。プロのアイドルとして名高いあーりんですが、「継続したきたこと」への意地を感じました。

しおりんはあーりん同様、初日よりもさらに具体的に4人でいるいまについて強いメッセージを発信したかな、と感じました。「メンバーが変わるとかいろいろなことがあったけど、何かが欠けていたら今のももクロはないと思います。だからここに至るまでは必然と言うか……4人になりましたけど、私はこの4人のメンバーで本当によかったなって思います。(ナタリーさんより)」必然というか、のあたりで奇跡?偶然?いや必然みたいな感じで言葉を選んでいたのだと思うのですが、会場全体的にジーンとした空気が少し冷えたように感じました。辞めたメンバーは去って必然とも聞こえたからです。でも、その後の言葉で真意は伝わりました。「いろんな人に感謝の気持ちでいっぱいです。振り返るのはももクロらしくないので、これからのももクロを楽しみにしてもらいたいです。付いて来て後悔はさせません! これからもよろしくお願いします!(ナタリーさんより)」いままでありきなのは当然なのだけれど、とにかく今後にも期待して欲しいと。そこは言っておきたかったんだろうなと思います。2日間かけてしおりんの気持ちを受け止めることができたかな?と思いました。

かなこにカメラが切り替わったとき、とてもびっくりしました。前日に最新版の「はじクロ」を観ていたのですが、まるで昔のよく泣いていたころのような幼い顔になって涙を我慢していました。今年になってからかなこは大人びているように見えることが多くて、特に年明け以降は一番露出が高く忙しいのに、常に笑って、ときに綺麗で、ときにいつものようにおバカなことをして、全方位的に光り輝いているようにしか見えませんでした。唯一泣いたのが、ももかの卒業ライブ「新しい青空へ」で「一緒に10週年をむかえたかった…」と心情を吐露したときだけです。「私は国立(2014年の東京・国立競技場公演)のとき、『目の前が真っ暗になっちゃったときはみんなのペンライトを目当てに進んで行けたらいいな』なんて言ったと思うんです。4人になるってわかったとき、本当に真っ暗になっちゃって、正直どうやって進んでいったらいいのかわからなくなってしまいそうな自分がいました(ナタリーさんより)」と言葉を選んで涙を我慢しながら話し始めたとき、モノノフ全員がすすり泣きました。「みんなにたくさん笑顔を届けたいって言いながら、すごく悲しい思いもたくさんさせてしまって。(ナタリーさんより)」たぶん真意はここにあったのだと思います。ついてこいよと言いながら悲しい思いをさせてしまって、今後4人でやっていって認めてもらえるのかという大きな不安と緊張。それを覆い隠して、バレイベも春の一大事も東京ドームも乗り越えてくれた。そこで初めて吐露できた心情だったのだと思います。でも、ようやくライブが終わって「今なら自信を持って言える気がします。まだ4人でできることはたくさんあるし、やりたいこともたくさんあるし、ももクロだからできること、みんなとだからできることを、ちゃんとやっていきたいなって。アイドルが最強だって、ももクロってホントに楽しいって。そんなふうにもっともっとたくさんの方に思ってもらえるようにがんばりたいと思います(ナタリーさんより)」という心情に達することができて初めて振り返ることができたのだと、そしてなお前に進みたいのだと、そんな思いを真正面から受け止めました。

「ちょっといい人ぶると、みんなが笑顔になる理由が私たちじゃなくてもいいって本気で思うんです。でもちょっとだけ欲を言うと、その理由が私たちだったらいいな、なんて思います。みんなにもっと笑顔を届けられるように、みんなともっとたくさんの景色が見られるように、歩いていけたらいいなと思います。私たちのこれからに興味あるよって人! (よく訓練されたモノノフ一同「ハーイ!」)よし、お前ら全員付いて来い!(ナタリーさんより)」という感じであっという間に最後はテンションがガン上がりしていました。いつもの顔に戻ってホッとしました。

今回最後の挨拶で全員が今までを振り返り、そして言いにくかったことにも言及して、それを乗り越えてこれからについてコメントできたというのはとても大きかったと思います。「TDFの覚悟」しっかりと観ることができました。

最後にステージの一番上まで登ったときに、自動発生的に「世界のももクロナンバーワン!」コールが起きかけましたが、4人は気づかずにいつものとおりに「以上、私たち、今会えるアイドル週末ヒロイン、ももいろクローバーZ!」と挨拶してくれました。深々と礼をしている間に再度モノノフから「世界のももクロナンバーワン!」コールが起きました。全員抱き合って飛んだり跳ねたりしていましたが、れにちゃんが「世界のモノノフナンバーワン!」と返してくれて一段落、最後の最後に4人がマイクを使わずに「ありがとうございました!」とお礼を伝えてくれてライブは終わりました。

とにかく日が変わったいまでも夢見心地ですが、いままでとこれからをこんなにしっかりと観せてもらえる現場に両日参加することができて幸せでした。これからも見守っていきたいなと強く感じることのできた2日間でした。

5/25 追記

関ジャニ∞ファンの方が3人もわたしなんかより強い強い言葉でライブの感想を書いてくださっていました。わたしたちのももクロの最高のライブを楽しんでくださって、言葉を尽くしてくださってありがとう。どうか、関ジャニ∞の新体制でのライブが素晴らしいものになりますように。大丈夫、ファンの方を向いてくれている人たちだから、きっときっと新しい歩みを見せてくれると思います。

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